Single 「シングル」と家族/縁(えにし)の人類学的研究

「シングル」で生きる--人類学者のフィールドから

椎野若菜編

研究会のメンバーでつくった本です。

単行本: 251ページ
出版社: 御茶の水書房 (2010/10)
ISBN-10: 427500907X
ISBN-13: 978-4275009074
発売日: 2010/10


【目次】

第1章 人類学者のフィールドから
既婚とシングルの「境界」を行き来する女たち——ザンビア・トンガ社会(成澤徳子)
ニューギニアの「もてない男」(田所聖志)
インドにおけるヒジュラと私とのフィールドワーク——「独り」の私から、「二重」の私を感得する(國弘暁子)

第2章 シングルから見える社会
イタリアの「シングレ」たちのもう一つの顔(宇田川妙子)
「シングル」をひらく——フランス・パリ地域のひとり×ひと・びと(植村清加)
ひとりで暮らし、ひとりで老いる——北欧型福祉国家の支える「個人」的生活(高橋絵里香)
「オモニ」というゾウを避け、サイの角にとまること——韓国のシングルの不確かさ(岡田浩樹)
寡婦——都合のいい女?それとも悪い女?(田中雅一)

第3章 別れの風景
シングルだってへっちゃらよ!?——パプアニューギニア・マヌス島のシングルマザー(馬場淳)
非婚の選択——ポリネシアのクック諸島マオリ流(棚橋訓)
コモロの三くだり半事情(花渕馨也)

第4章 闊歩するシングル女性たち
「シングル」と名乗り始めた女性たち——ネパール版シングル事情(幅崎麻紀子)
「充ち足りた女」の出現?——現代日本のシングル事情(妙木忍)
シングルをはじきだす村、シングルの都・ナイロビ(椎野若菜)
モルギーさんの冒険——北インド農村の物語(八木祐子)

「はじめに」を読みたい方

DATE : 2012.06.23

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やもめぐらし--寡婦の文化人類学

椎野若菜編

単行本: 339ページ
出版社: 明石書店 (2007/5/24)
ISBN-10: 4750325651
ISBN-13: 978-4750325651
発売日: 2007/5/24


【目次】

はじめに(椎野若菜)
この本を読む前に(伊藤 眞・椎野若菜・福井栄二郎・渡邊欣雄)
第1部 制度のなかで生きるやもめ
 第1章 配偶者亡きあとの再婚——逆縁婚と順縁婚(渡邊欣雄)
 第2章 くらしに埋めこまれた「レヴィレート」——ケニア・ルオ社会(椎野若菜)
 第3章 寡婦がうまれる条件——オーストリア農村の結婚について(森 明子)
 【コラム1】北欧の寡婦たち(レグランド塚口淑子)
 第4章 タプタニがやって来る——女性同士の結婚の「夫」というやもめ(小馬 徹)
第2部 やもめとセクシュアリティ
 第1章 ヴェドヴァの「力」の背後にあるもの——イタリアの寡婦(宇田川妙子)
 第2章 夫を亡くした女が困らないわけ——ニューギニア・テワーダ社会(田所聖志)
 【コラム2】寡婦の誕生——ヴァヌアツ・アネイチュム女性の過去と現在、そしてキリスト教(福井栄二郎)
 第3章 白いサリーと赤いシンドゥール——北インド農村の寡婦の物語(八木祐子)
 【コラム3】サティー(田中雅一)
第3部 慣習、宗教と戦いのなかのやもめ
 第1章 漢人寡婦と儒教倫理——その理想と現実(秦兆雄)
 【コラム4】最後に笑うのは寡婦——南タイにおけるムスリムと仏教徒(華人系、タイ系)の混住村落にて(西井凉子)
 第2章 戦争未亡人の物語と社会の軍事化・脱軍事化(上杉妙子)
 【コラム5】イスラーム法における寡婦(堀井聡江)
第4部 変容する社会と「たゆたう」やもめ
 第1章 「イエ」の外に曝される寡婦——儒教的寡婦像とグローバル化のはざまで(岡田浩樹)
 第2章 南海の島の寡婦たち——パプアニューギニア・マヌス島クルティ社会(馬場 淳)
 第3章 結婚の絆、夫婦の絆——家族の観点から(伊藤 眞)
おわりに まとめと新たなはじまりにむけて(椎野若菜)

「はじめに」を読みたい方

DATE : 2012.06.23

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